430MHz帯用の5エレ八木アンテナ製作

ハムフェアで購入した430MHz用のアンテナ部品を使い5エレ八木アンテナの製作を行いました。その時購入した部品は、3Dプリンターで製作したエレメントとブームを固定する樹脂部品です。

1.購入品と構成部品

7部品の内訳分けは、エレメントとブーム固定用(エレメントホルダー)5点。他の部品は、ブームとポール相当品を固定する部品、ポールと三脚などを固定する部品として使用しました。

放射器用に写っているエレメン・コネクター等は付属しません。
樹脂部品に加え、ブーム、ポールは15mmの正方形断面の物が使え、エレメントの固定用部品(エレメントホルダー)はφ6mmより少し大きい穴が貫通していましたのでエレメント(φ6)を通しました。
2.エレメント配置

いつものように見よう見まねなのでエレメントの長さ・配置は、JR2KHB局のページを参考にさせて頂きました。

エレメントの間隔が寸法と違うように感じると思いますが寸法の数値が正しいです。(単位:mm)
3.加工・組立
1)給電部

SMAコネクターの方が良さそうでしたが手元にあるBNCで製作しました。そのため樹脂部品にそれ用の穴を開けています。

左右のエレメントとコネクターの結線はラグ端子を無理矢理使いました。そのため赤矢印のところに亀裂が入り半田で補強しました。(上部写真)エレメントを固定しているM3ネジの首下長さ違いは、手元にあるネジがこれしかありませんでした。ラグ端子とエレメントの間にナット、樹脂スペーサーを入れて高さ調整しました。(右下写真)
2)エレメントホルダーとブームの固定
M4ボルトとナットを締めると矢印方向に幅が狭まり固定されます。
白丸付近にφ6mmのアルミパイプが通る穴が空いていました。(黒色で穴が見ずらい。)
3)ポールとブーム固定
組み立てはポールの上部からブームを差し込み、ブームが下がらないようポールへテープを巻いて太くしてストッパーにしている。(お試し用アンテナの段階なので簡単にしています。)
4)三脚に固定
三脚に固定するためアルカスイスタイプのプレートに付いた1/4インチボルトと1/4インチナット付プレートを締結。
1/4インチナット付プレートとポール下端固定用はM4ボルト・ナットで締結しました。
1/4インチナット付プレートのナットとポール下端固定用の干渉防止のためワッシャーで高さを調整しています。
4.調整・測定

給電部はBNCコネクター以降のラグ端子を含めた長さと思われ輻射器の長さを数ミリカットして共振周波数を合わせました。その後、八木アンテナに接続する同軸ケーブルは3.5DSFA 2mと3D2V 2mを使い簡易電界強度計で測定しました。SWRはIC-705のグラフから大体の値です。

周波数:433.02MHz無線機の出力(W)備考
アンテナ0.512.55SWR(無線機の値)
5エレ八木 + 3.5DSFA 2m591011973021.1
5エレ八木 + 3D2V 2m51861672621.4
カンテナ91635561.2
RH770122250851.2
5エレ八木 + 3.5DSFA 2m
vs RH770比率(単位:%)
492459394355
測定値の単位:mV
5.考察・感想

5エレ八木、3D2V 2mの同軸ケーブル、5W出力の組合せで測定された電圧を、3.5DSFA 2mの場合と比較数すると、無線機の出力4Wとほぼ同じになると思われます。同様に考えカンテナ、RH770と5エレ八木、3.5DSFA 2mを比較した場合、無線機の出力は1Wを下回ることになるので、多エレメントのアンテナは利得により出力が大きくななりすごいと感じました。(移動運用のアンテナはダイポールやRH770を使用しています。)

6.お試し運用

週末の天気がイマイチのため近所の高台で運用してみたが上記のようなメリットを感じる事は出来ませんでした。(ローカル局との交信のみで終了した。)う〜んなぜか?運用場所など色々あると思われます。

アンテナの高さは約2m

RH770・カンテナで運用した場所で行った方が比較しやすそうなので次回はロケーションを考慮して再度行う予定にします。