気軽に使える50MHz用アンテナは?続き(Δ2)

Δ2移動運用結果を追記しました。(Δ2 2026.02.01)

Δ1簡易型電界強度計による測定結果の追記とそれに伴う修正です。(Δ1 2026.01.16)

件名のアンテナとして品川アンテナを参考にしたWebページから見よう見まねで50MHzに特化したアンテナを製作しました。

その後「XEH EF750 WIDERANGE TRANS SYSTEM」(上記画像)を知り、このシステムは、マッチ箱を少し大きくしたサイズの箱(アンテナは別)で、無調整ながら7MHz〜50MHzまでカバーすると言うことで購入しました。自作品との比較もしたいので、まずは50MHz帯で確認した結果を記し、他の周波数はおいおい追加したいと思います。

いつものようにアマチュアが興味本位でやっている事ですから、間違い?正解?ツッコミどころ満載と思います。又、下記の測定値は測定環境で変わりますから参考です。

受信時のノイズ

SWR測定前にこのシステムも端部給電アンテナ仕様なのでノイズを確認しました。ノイズは波のように大きくなり、その後小さくなるのを繰り返す事象でした。(自作した「気軽に使える50MHz用アンテナ」も同じ傾向でした。)画面はIC-705です。

アンプをONにするとスペクトラムスコープでノイズが分かりやすくなります。
運用はノイズの大きい範囲を避けた周波数又はアンプOFFで運用が考えられます。

効果あればいいなぁとパッチンコアを追加しました。
その後の簡易型電界強度の測定値が低い方向になる事がわかりました。(Δ1)

コア(TDK製)に同軸ケーブルを通したのを1ターンとすると2ターンになります。
効果があると思います。(Δ1)付けずに簡易型電界強度を測定することにしました。

IC-705でSWR測定

アンテナは水平偏波を想定して地面と平行にしています。

IC-705とXEH EF750 WIDERANGE TRANS SYSTEMを繋いだ状態
ロッドアンテナの全長は1.38m。地上高は0.6mぐらいと思います。
1)ロッドアンテナ1.38m時:SWRは50〜51.2の範囲で1.5以下
運用予定(SSB・FT8・AM)の周波数をカバーしています。
2)ロッドアンテナ0.86m時:1)と同様にSWRは50〜51.2の範囲で1.5以下
1.38mよりは少しSWRが上がったように見えます。

NanoVNAでSWR測定

BNC-SMA変換コネクタを介してNanoVNAへ接続し、測定データはパソコンで確認しています。
ロッドアンテナ1.38m時:SWRは50.2で1.542
測定範囲は40MHz〜70MHzでなだらかな変化でした。
49.90MHzでSWRは1.541
50.20MHzでSWRは1.542
50.50MHzでSWRは1.544

NanoVNAはIC-705より僅かに高い値となりましが、移動運用で使えそうです。この続きは下記になります。

簡易型電界強度計による測定(Δ1 2026.01.16)

「XEH EF750 WIDERANGE TRANS SYSTEM」と「HR-50(プチ改造品)」「気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)」を測定し比較しました。HR-50も端部給電で1/2λ長のエレメント(短縮コイル付で2m越え)でメーカー製なので参考になると考えています。
・測定方法はこちらを見てください。(今回の測定は自宅です)
・無線機出力設定は0.5・1.0・2.5・5W、測定値の単位はmV(ミリボルト)
・給電部高さは約1.3m。受信側もほぼ同じ高さでエレメントは垂直・水平に対応

エレメント垂直 測定結果

XEH EF750(左)・HR-50(プチ改造品)・気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)(右)

測定値が高い順はHR-50 > XEH EF750 ≒ 気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)となりました。

周波数:50.5MHz無線機の出力設定(W)備考
アンテナ0.512.55SWR(無線機の値)
XEH EF750+1.38m伸縮ロッド571082102461.5以下
HR-50(プチ改造品)2213636148801.5以下
気軽に使える50MHz用アンテナ
(自作)
621172243101.5以下
比率
XEH EF750 vs HR-50
26%30%34%28%
比率
XEH EF750 vs 気軽に使える
50MHz用アンテナ(自作)
92%92%94%79%
測定値の単位:mV

エレメント水平 測定結果

HR-50(プチ改造品)はポールへブラケットを介して取り付け。気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)は垂直と同じく無線機に直付(下)XEH EF750は撮影を忘れてしまいましたが、垂直と同じように三脚の取手に固定して測定しました。

傾向は垂直と同じになりましたが測定値は低くなりました。アンテナのエレメントを横にすれば水平偏波になると思っていましたが、地上高など条件が揃わないと性能が出ないのかもしれません。HR-50の取説にはモービルが想定と思われる「より良く通信するためアンテナをなるべく垂直に取り付けてください。」とありました。

周波数:50.5MHz無線機の出力設定(W)備考
アンテナ0.512.55SWR(無線機の値)
XEH EF750+1.38m伸縮ロッド4922431.5以下
HR-50(プチ改造品)2037491511.5以下
気軽に使える50MHz用アンテナ
(自作)
81739691.5以下
比率
XEH EF750 vs HR-50
20%24%45%28%
比率
XEH EF750 vs 気軽に使える
50MHz用アンテナ(自作)
78%82%85%84%
測定値の単位:mV

無線機出力設定2.5W時のHR-50の測定値は記録ミスをしたと思います。

ダイポールアンテナで地上高違い

上記でエレメントが水平・垂直で測定値が大きく違った要因の一つとして地上高が考えられるため、移動運用で使っているV型ダイポールで給電部(バラン)の高さを1.5mと3mで測定しました。エレメントが水平の場合は地上高も大きな要因の一つと考えられます。

移動運用で使用しているV型ダイポールアンテナ
周波数:50.5MHz無線機の出力設定(W)備考
地上高(給電部)0.512.55SWR(無線機の値)
1.5mH1225591071.5以下
3mH598918150121601.5以下
測定値の単位:mV

現在ここまでですが、測定値は測定環境で変わりますし、絶対評価できるような測定ではありません。HR-50(メーカー製)をベンチマークとしてどのくらいなんだろうという相対的な比較をしているに過ぎません。

移動運用結果(Δ2 移動日2026.01.31)

移動地は栃木県宇都宮市にある標高376mの多気山(たげさん)で眺望が良い山です。

準備したアンテナ

XEH EF750・HR-50(プチ改造品)・気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)で、簡易型電界強度計で測定したときと同じです。そして、エレメントは時間の都合で垂直のみとしました。(無線機を固定する三脚も同じものです。)

XEH EF750(左)・HR-50(プチ改造品)・気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)(右)
XEH EF750へ1.38mロッドアンテナを装着した状態
XEH EF750はL型ブラケットを介してIC-705へ固定しました。ロッドアンテナが付いたHEX EF750を装着するには、マジックファスナーのみで固定は不可能なため、タイラップを併用して固定しました。
50MHz SSBXEH EF750HR50(プチ改造)気軽に使えるアンテナ
相手局状況YourMyYourMyYourMy
A局(県内)
公園移動 水平DP
55535553
B局(県外)
峠移動 モービルホイップ
53585341

A局との交信はXEH EF750と気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)は同じシグナルとなりました。相手局は気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)からアンテナXEH EF750へ交換後も変化がほぼ無いとのレポートをいただきました。

B局は気軽に使える50MHz用アンテナ(自作)で交信しました。受信は、XEH EF750も同じシグナルでした。

HR50(プチ改造品)はエレメントが長くメーカー製なので有利な結果は、簡易型電界強度計で測定した傾向と同じになりました。機会を見てQSOサンプルを増やすか7MHzで確認したいと思います。

以上